【ガラル内定ダブル】190811 仲間大会サマリー
※フレンドのさかす氏との一戦は割愛。
1戦目
コウ(WIN) きりん(LOSE)
選出 選出
控え 控え
バンギラスは天候書き換えを警戒し引くかと思ったが、居座り噛み砕くでニャオニクス即死。ルカリオの「命がけ」でナットレイが大破、総崩れ。その後巻き返しできずに負け。ミミッキュはトリル持ち。
2戦目
じゅんどこ(LOSE) きりん(WIN)
選出 選出
控え 控え
サザンドラをデンチュラで突破。相手サーナイトはニャオニクスの悪戯心をトレースし瞑想を先手で積みまくるが、交代したナットレイのジャイロで処理。相手のルカリオは守るを3ターン連発し意味不明な行動をした(こだわっていた?)相手は有効打なく降参。
3戦目
コウ(LOSE) きりん(WIN)
選出 選出
控え 控え
リベンジマッチ。初手ルカリオバンギ、ルカリオ命がけを読みカポエラーをペリッパーに交代し、ペリッパーを生贄に打点のあるカポエラーを残す。バンギラスがデンチュラの虫のさざめきで一撃。その後カビゴンは腹太鼓するもデンチュラの緊張感で実を食べられず雷で轟沈。リベンジ成功。
4戦目
カナリア(WIN) きりん(LOSE)
選出 選出
控え 控え
相手レート1625。バイバニラと天候取り合戦。ペリッパーでゲンガーを倒すも呪われボディで拘っている熱湯を封じられ交代一択となり、ここから崩されて天候取り返せず負け。バイバニラの吹雪、ジャラランガのスケイルノイズ、鉢巻ウィンディのフレアドライブで負荷をかける王道パーティ。
5戦目
たくみ(LOSE) きりん(WIN)
選出 選出
控え 控え
初手アマージョをデンチュラで落とし、死に出しのホルードをペリッパーで処理。
2匹を失った相手は有効打なくなり相手降参で終了。ホルードはスカーフ持ち。その他不明。
【所感】
予想通り天候パが中心。600族やウィンディ、ゲンガー、カビゴン、ミミッキュ、ルカリオ等のメジャーポケモンを軸に砂、雨、霰の3種を合わせた構成がほとんど。
晴はSが高いキュウコンしかおらず、天候取りに工夫が必要なため敬遠されたか。
全体的にデンチュラの刺さりが良く、雨メタの草計、悪600族(バンギ、サザン)への虫技が面白いように通る。特性緊張感もうまく作用。
一方でドサイドンの役割が薄く見せポケと化している。ウィンディと霰始動系(バイバニラ、ユキノオー)に対し役割を持てるポケモンを模索する。炎、岩のどちらかを軸に補完する。
【タイプ限定ダブル】参加者の構築分析
前回の続きです。
参加者の選手発表
参加者の選出結果がでました。…ドン!
※画像はS氏より提供
…すごく、…かぶっています。
被り数をカウントすると、
- N氏との被り数:2
- S氏との被り数:3
- O氏との被り数:5
O氏とは結婚したほうがいいかもしれません。
トップメタと考えていたホルードの選出率が半数(といっても2/4ですが)なのは正直驚きました。てっきり私以外は全員使うものかと…。
各トレーナーが用意したポケモン毎の技構成、性格、努力値配分、持ち物も情報解禁となります。・・・ドン!
※画像はS氏より提供
各パーティ詳細を見た所感を書いていきます。
各パーティ考察
<N氏のパーティについて>
ライチュウかカメックスで猫だましすることで、「単純」ビーダルで2段階積み技(剣の舞、ど忘れ)の4段階積み(「単純」の効果で能力UP技の効果が2倍)をし、安全にビーダルを強化し抜くコンセプトであると予想します。
したがって先発は
OR
であると考えます。
どちらの組み合わせでもなんとかできるよう、こちらの先発は
が安定しそうです。
初手の猫だましを何とかすれば、ネオラントが追い風を張るチャンスが生まれますので、上から制圧できるような試合展開にしていきたいですね。
突撃チョッキカメックスが固く突破が難しいと思われますが、このカメックスはCが無振りなので火力が低いことから、シビルドンやエレザードで受け、怒りの前歯やパラボラチャージでごりごり削ることができそうです。
※の無振り破壊光線ダメージは私のに半分入るか入らないかかと思いますので、パラボラチャージ+食べ残しで回復が間に合うと予想します。
素早さ実数値は< となり、こちらのが上を取ることができますね。
更に相手に「呼び水」持ちがいないので、上から打つ水Zが刺さっています。
ホルードをネオラントで縛りながら、並びの電気ポケモンを地面で見られるような選出を考えたいと思います。
N氏の選出予想
先発で OR
控えに火力のあるを置くと予想。
こちらのが先発と予想してくると思いますので、先発はが濃厚でしょうか。
また、私のパーティに「猫だまし」持ちがいないことから、役割の薄いは選択されなそうです。考慮しなくてよいでしょう。
残りのポケモンですが、彼のも「胃液」を搭載しているため、こちらのを見るために選出してきそうではありますが、素早さ操作技の「エレキネット」や守る解除の「フェイント」を持つの方が小回りが利くため、は出てこない可能性が高いと踏んでいます。
<S氏のパーティについて>
ママンボウ!!
このママンボウは正直思いつきませんでした。
全体技を防ぐことができる「ワイドガード」があるためこちらのエレザードの攻撃がすべて防がれてしまします。
また、放置すると「癒しの波動」や「願いごと」で相手の並びや後続を回復されてしまいますから、対面した際には早急な処理が必要になります。
ガラガラやライチュウと並ばれると「避雷針」で電気を無効化されてしまいますので、シビルドンで特性を無効化し、電気技を使って一気に落としてしまいたいです。
の並びでプラズマシャワーを浴びた恩返し「電気恩返し」を決めれるような選出を考える必要がありますね。
そして、ママンボウよりも警戒が必要なのは、です。
素早さ実数値134*1.5=201 で130族(今回の場合はサンダースが該当)抜き調整でしょうか。
※サンダースの「甘える」によるA2段階ダウン警戒?
との並びで「追い風」を張られてしまうとに全抜きされる恐れがあるので、先制技のアクアジェットを持つが要となるかと考えます。
S氏の選出予想
先発でで制圧し、裏のでこちらのを受けるような選出をすると予想します。
相手のギガインパクトは強力ですが、放った後は必ず反動で1ターン動けないので、地震ではなくギガインパクトを打たざるを得ない状況を作り、反動ターンで倒す方針としたいです。
※必然的にこちらの選出がになりそうですが、相手の水技が少ないので、からの展開は避け、でを崩すのも良いかもしれません。
未選出と考える2体についてですが、こちらにまともな電気タイプの攻撃技を持つポケモンがいないため、「避雷針」を持つはより選出優先度が低いと思われます。また、相手のは陽気最速ではなく、こちらのに先手を取られることから、の選出も見送られそうであると考えました。
<O氏のパーティについて>
そしてニョロトノ&ダグトリオの「滅びの歌」&「蟻地獄」コンボが主要戦術であると思われます。
が雨下で必中となる「雷」を覚えており、雨下での制圧力が非常に高いです。
天候の対策ができていないと一方的な試合展開になりそうですね。
一方、水の全体技がないことから、こちらのの組み合わせがかなり刺さっており、相手の地面無効のをどうにかできれば活路が見出せそうです。
中盤~終盤にを残されるとカエルの歌滅びの歌で交換を誘導され、試合が相手のペースになってしまいそうなので、に仕事をさせないようにこちらの選出も考えないといけませんね。
の全体技が「エレキネット」しかないため、こちらのが一発で落ちることはないですが、に安易に後出しをするとエレキネットによるS降下によりが仕事できずに退場しそうなので、相手のの動かし方にも注意が必要です。
(O氏は前回のJCS予選でもを使用しているので、扱いに慣れているという点でも要注意です。)
O氏の選出予想
()
パーティコンセプトの(雨+すいすい)での選出だと、こちらのが重いとので、こちらのを抑えるで来るのではないかと思われます。
のアクアジェットで確定1発で倒せるため、こちらはを選出したいと思います。
相手のはパーティの性質上、メインアタッカーに近いので選出される気がしますが、は「エレキネット」を持っているので、同士の「追い風」合戦時に優位に立つことができ、選出優先度は>な気がします。
しかしながら、相手のは「怒りの前歯」を持つことから、こちらのにも打点を持てるので、こちらの選出も十分あり得ます。
相手のは単純にスピードレースに勝てないため、選出は見送られるのではないかと予想します。
こちらはをブラフとして、の選出を基本とします。
以上です。対戦が待ち遠しいです!!
ーつづくー
【タイプ限定ダブル】構築決定と個別紹介
前回の続きです。
↓ **前回記事**
構築決定の経緯 ~シビルドンと愉快な仲間たち~
シビルドンをホルード攻略隊長に任命したものの、さすがに一匹では太刀打ちできません。個人の弱点は周りででカバーするものですよね。
さて、シビルドンの弱点については次のように考えています。
- S50という鈍足
- 火力が中途半端
本ルールではトリックルームを覚えるポケモンが存在しないので、鈍足が生かされることはほぼないといっていいでしょう。
最遅ボルトチェンジで裏のポケモンを無償降臨・・・という動きは特性「避雷針」や「蓄電」で相手を強化し、こちらに不利な状況を作りかねません。
また、物理/特殊両刀型の種族値をしていますが、高くもなければ低くもありません。
今回はサブウェポンの種類も限定されているため、器用貧乏ではなくただの貧乏となり、決定打を叩き込むことができません。
シビルドンはどちらかと言うとサポート寄りの運用になりそうですね。
この弱点を克服するためには、当たり前ですが他のポケモンでの補完が必要になります。
相手側の構築を考慮しながら、シビルドンの補完を考えていきます。
①地面+「呼び水」
地面タイプのホルードやガラガラは水タイプが弱点であり、その保管として特性「呼び水」のネオラントが選出されることが予想されます。この並びはかなり強力です。
ネオラントを攻略するには電気タイプが必要になりますが、横ではホルードがにらみを利かせています。ネオラントを攻略しようという動きは読まれやすく、裏から「避雷針」や「蓄電」の電気技を吸収する特性を持ったポケモンが飛んでくるでしょう。
※そもそもガラガラの場合は特性が「避雷針」なので、横並びのシナジーがとても強力です。
相手の行動を縛るためには、どうしても「呼び水」が邪魔です。水技が吸い込まれてしまいます。シビルドンの「胃液」で呼び水を無効にできますが、処理に1ターンかかってしまうため、その間にシビルドンが処理される可能性が高いです。
特性「型破り」を持ったポケモンであれば、即時、特性を無視して地面タイプに水タイプの技をたたきこむことができるのですが・・・。都合よく今回のルールでそんなポケモンがいるでしょうか。
・・・いました。
水単タイプで「型破り」を持つポケモンが!
バスラオ です。
素早さの種族値もS98とそこそこ高い為、多くの地面タイプのポケモンを抜くことができます。
上手く地面タイプとの対面を作れれば大ダメージを与えることができるでしょう。
うーん、採用です。
②雨+「すいすい」
今回のルールでは特性「雨ふらし」を持ったニョロトノが使えますので、雨パ軸パーティも存在すると思います。雨時に素早さ実数値が2倍になる「すいすい」を持つポケモンも複数いるため、上から全体範囲の水技を叩き込む戦法が有効です。
また特性「すいすい」を持たずとも、「拘りスカーフ」で素早さを1.5倍にし、上記の戦法を行うケースもあり得ます。ぱっと思いつくのは「スカーフ潮吹きカイオーガカメックス」です。シビルドンはタイプ相性的に有利なものの鈍足微妙耐久であるため、高火力の潮吹きの前にはなす術がないでしょう。
このようなケースは基本的に水を無効化する特性で対策しようかと思いますが、水全体技を完全に回避するには味方も水無効の特性を選ぶ必要があり、これだけでは戦術の幅が狭くなります。(胃液を使おうと考えるのは私だけではなないでしょうしね)
何より選出パターンが決まってしまうと、有利対面を作られやすくなり、負けに直結しそうです。
したがって、他の戦術も検討することにします。
困ったときにはハンムラビ法典的発想です。
「目には目を、歯には歯を、天候には天候を」
雨が降っているなら晴れさせればいいんです。砂を起こせばいいんです。
ニョロトノと同様、場に出ただけで天候を変化させる特性を持つポケモンの中で今回使用できるのは、「砂おこし」を使用できるカバルドンがいます。
ニョロトノとカバルドンの素早さは>なので、初手でかち合えば確実に天候を「砂嵐」にできます。基本的に地面タイプ以外には砂嵐のダメージが毎ターン入りますので、相手の水、電気の気合のタスキを潰すことができたりと便利そうです。
しかし、砂嵐によって強化される特性「砂かき」「砂隠れ」「砂の力」を持つポケモン(主に地面タイプ)が複数存在するため、安直にカバルドンを出して砂を巻き起こすと相手を有利してしまう可能性があります。
例:サンドパンは砂嵐状態だと、
- 特性「砂かき」で素早さ実数値2倍になる
- 特性「砂隠れ」で回避率が1.25倍になる
これらの特性よりも選択優先度が高い有用な特性があるため、まず使われないと思いますが、タイプ限定で戦術の幅が狭まることを考慮すると「無いことは無い」という感じでしょうか。
したがって、天候操作は「砂嵐」ではなく、恩恵を受ける特性を持つポケモンがまずいない「日本晴れ」にし、「雨」だけではなく「砂」による強化も弱体化させる方針とします。
(もっとも、水半減により相手の地面タイプを実質的に強化させてしまう可能性はありますが・・・。)
しかし困ったことに、日本晴れを覚えるのはほぼ「炎」「草」ポケモン。
今回のルールで都合よく覚えるポケモンがいるのでしょうか・・・。
・・・いました。いました。
ダグトリオ です。
しかも特性「蟻地獄」で対面した相手のポケモンをロックできるではありませんか!
はい、君、採用です。
ここに太陽神 ダグトリオが誕生しました。
残りの3匹は火力補完や補助技を考慮し、このルールではスダンダード(と思われる)な3匹を入れて構築を決定します。
※3匹の選定については雑な説明ですが、正直あまりユニークな発想ではないので選んだ経緯等は割愛します。ただ、どの構築にも入れることができ非常に強力なポケモンであると考えています。
以上で、パーティを構成する6匹が決まりました。
最後に、今回選んだ6匹について個別に紹介していきます。
個別紹介
下手な電気技を入れても中途半端になるので、「怒りの前歯」を搭載し、サポート寄りの構成としました。補助技が多く放置されやすいため、「守る」を抜き、50%で防御を下げる「ブレイククロ―」で嫌がらせをしていきます。
<努力値調整>
HD特化とし、ある程度の水タイプの特殊技を受けられるようにしています。物理ノーマルはプラズマシャワー前提なので、相手の猫騙しとのコンボで当たってしまった場合はお陀仏です。あきらめましょう。
ACSに振っても中途半端になるため、思い切って捨てています。
<努力値調整>
コンセプトを活かすためHCほぼ特化とし、余りをDに振っています。
ガラガラ
<努力値調整>
追い風時に抜けるポケモンが増える為、最速AS特化としています。特におくびょうサンダースを抜けるのは大きいです。また、ガラガラミラーもあり得るので最速安定でしょう。
範囲水技(潮吹き、濁流、波乗り)はどのみち耐えきれないので、このポケモンも潔く耐久は捨てています。
太陽神ダグトリオ。蟻地獄で相手の盤面をロック。
確実に役割を遂行するため、気合いのタスキを持たせています。
また積みビーダルやシンプルビームゴルダック(+何か相方)に起点にされる可能性があるので自主退場技の「置き土産」を採用しました。晴れた後すぐ退場したくなった場合にも有効です。「置き土産」によるAC二段階降下、晴れによる水技半減でメインアタッカーのガラガラを活躍させやすくなります。
<努力値調整>
タスキ運用のためAS特化としています。HSにしても柔らすぎるので、思い切ってAに全振りしています。意地っ張り(A補正)か陽気(S補正)で悩みましたが、基本的に抜かれたくないので最速にしました。
基本選出パターン
<対呼び水>
ネオラントで追い風を張り、ガラガラとバスラオで削るのが基本戦術となります。
バスラオで相手の地面を処理した後、残っている相手の電気、水を特性で無効化しながら倒していく選出です。
<対すいすい>
OR
上からの範囲水技を牽制し、エレザードの「パラボラチャージ」「ハイパーボイス」で削っていきます。砂複合の場合やネオラントやエレザードの特性を無効化されそうな場合は太陽神ダグトリオを投入します。
【タイプ限定ダブル】ルール説明とパーティ軸の決定
暑い日が続くようになってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はポケモン剣盾(第8世代)のリリースが待ち遠しいです。
冬まで首を長くして待っているだけでは面白くないので、時間の許す限りUSUMをもっと遊びつくしていきたいと思います。
今回は仲間大会が企画されているため、その考察記事を書いてみます。
ねこらいおん氏が企画した「タイプ限定フレンドシップ」に参加するため、そのルール説明、私なりの環境考察、そして軸の決定までを記事にしたいと思います。
ルール説明と環境考察
タイプ限定フレンドシップルールは次の通りです。
ルール説明後、私なりの環境考察を記載します。
ルール説明
-
ウルトラサンムーン 6-4 タイプ限定ダブルバトル
- パーティは事前に公開される(技、特性、持ち物が見える形になる)
- 参加者は他参加者のパーティを必ず一回使い、総当たり戦を行う
-
使用できるポケモンは「水」「電気」「地面」の単タイプ、または3タイプと「ノーマル」の複合タイプのみ
- 「水」「電気」「地面」を必ず各2体選出し、パーティを構築する
- 準伝説・伝説のポケモンは使用禁止
- 使用できる技は各タイプ一致とノーマルのみ
- ただし変化技は制限しない(「電気」タイプがどくどくを使ってもOK)
- 「めざめるパワー」は使用禁止
- Zクリスタルあり、メガストーン禁止 他道具使用制限なし
環境考察
<電気は水に強く、水は地面に強く、地面は電気に強い>
一見すると「タイプ制限ありのじゃんけん大会」なのですが、このような縛りルールでも単純な「3すくみ」にならないのがポケモンの奥深いところです。
ポケモンにはタイプ相性の他にも、特性や道具の重要な要素がありますからね。
私がこのルールを見た際に重要だと思ったのは以下の4点です。
- はたき落とすがない為、道具が相手に無効化されないこと
- 「3すくみ」を崩す特性や技を持つポケモンが複数存在すること
- 実数値を変化させる特性を持つポケモンが複数存在すること
- 「ノーマル」技はどのタイプにも等倍で通るため「3すくみ」に影響しないこと
この条件に該当する、またはこの要素の恩恵を受けるポケモンが、間違いなくトップメタとなるでしょう。
上記のファクターを具体的な内容に落とし込むと、
- 「太い骨」等、個の性能が道具ありきで決まるポケモンが弱体化し辛い
- 「呼び水」等のタイプ無効特性、「電磁浮遊」等のタイプ無効技で相手の動きを制限できる
- 「力持ち」「すいすい」等の実数値強化特性で大きな火力やスピードを得られる
- 「ノーマル」タイプの一致技を打てるポケモンはダメージソースとして安定する
これらのうち複数に当てはまるポケモンで思いついたのは、以下の2匹でした。
-
ホルード(特性「力持ち」で攻撃実数値2倍,ノーマルタイプ一致有)
-
ガラガラ(特性「避雷針」で電気吸収、「太い骨」で攻撃実数値2倍)
そもそも地面タイプは電気技が無効であるため、特性や道具に頼らずとも技を無効化できる点で他2タイプより優位性があります。
加えて上記のポケモンは火力が抜きんでており、並びや裏のポケモンと組み合わせてこの2匹を通すことができれば相手に致命的なダメージを与えることができるでしょう。
特にホルードは高火力のノーマルタイプ一致技(ギガインパクトや恩返し)を放つことができるので、採用率は高いと考えられます。拘り鉢巻やスカーフを持たせても強いし、Zクリスタルでも勿論強い。
したがってトップメタはホルードであると予想することにします。
(ガラガラも強いですが、持ち物がほぼ太い骨で確定するところが少し不器用ですね)
軸の決定~トップをメタれ!~
私のプレイスタイルはトップメタを使わずしてトップメタを攻略することです。
したがってホルードを使わずしてホルードを攻略したいと思います。
先程も書いた通り、ホルードは
- 特性「力持ち」で攻撃実数値2倍
- ノーマルタイプ一致
の長所があるため、この2つを弱体化できるポケモンを軸にすることにしました。
まず特性の弱体化です。こちらに都合の良いような特性に変化させます。
特性を変化させる技と言って真っ先に思い浮かぶのは「スキルスワップ」なのですが、基本的にエスパータイプのポケモンが習得するため、残念ながら今回の使用可能ポケモンの中では該当者がいませんでした。
他にも特性を変化させる技がありますが、目に留まったのは「胃液」です。
「胃液」は対象のポケモンの特性を無効します。
この技を使うことができるポケモンはそもそも少ないのですが、今回のルールでの該当者がいるかどうかダメ元で探してみたところ、なんと3匹もいました。
ホルードは使わないと宣言しているので、シビルドンもしくはヒヤッキーを選択することとなります。
ヒヤッキーはS101という高めの素早さ種族値であるため、上から「胃液」をぶっかけることができそうです。シビルドンはS50という鈍足なので、相手に特性が有効なまま行動を許してしまいそうですね。
次に、ノーマル一致技の対策です。この一致技の対策として下記を考えます。
- 相手のタイプを変更し、タイプ補正を解除する
- 相手の技のタイプを変更し、タイプ補正を解除する
前者は「水浸し」等でタイプを変更することで実現できますが、「水浸し」が「呼び水」や「貯水」で無効化されやすいことと、タイプ補正分しか威力が低減しないため有効に活用するのが難しいと思います。対して後者であればタイプ補正を解除するだけではなく、別タイプの技とすることで無効化できる可能性もあるため有用です。
元々使ってみたかった技の中に、ぴったりな技が存在することを思い出しました。
「プラズマシャワー」です。
この技はユニークな効果を持っています。
(効果)
先制攻撃(優先度+1)。
使用したターンに出される全てのノーマルタイプの技が電気タイプになる。
この技を使わない手はないでしょう。
この技を使用できる使用可能ポケモンは5匹いました。
電気タイプのかわいいポケモンばかりですね。
この中のポケモンはすべて「電気」単タイプなので、「プラズマシャワー」で相手のノーマル技を電気技に変え、タイプ相性で半減して受けることができます。また、パチリスは特性「蓄電」、エレキブルは特性「電気エンジン」を持っているので、技を無効化して自分を強化することが可能です。
ただし、ホルードは地面タイプでもあるためこの「プラズマシャワー」読みで地面タイプの技を選択し、これらのポケモンを返り討ちにする可能性が高いです。
(特に今回はパーティは事前公開なので、技構成は対戦前にばれてしまいます)
この問題を道具、技、特性で解決することを検討します。
<道具>
「風船」を持たせると地面タイプの技が無効になりますが、ダメージを受けると割れて無効になってしまう弱点があります。(そして一度割れた風船は元に戻りません・・・)
<技>
「電磁浮遊」を使って地面タイプの技を無効にすることができますが、その間にノーマルタイプの技を打たれるので論外です。素早さが低いポケモンは浮く前に攻撃を受けてしまい、発動できる条件が限定的です。
<特性>
「浮遊」により地面タイプの技が無効になります。特性が何らかの理由で無効になった際は地面タイプの技が当たるようになってしまいますが、その条件は限定的です。
あきらかに特性で対策することが無難であるため、「浮遊」のポケモンを使用します。
この中ではシビルドンしかいませんね。
今までの考察を振り返ると、シビルドンは、
- 特性を無効化する「胃液」が使える
- ノーマル技を電気技に変える「プラズマシャワー」を使える
- そして「浮遊」で常に浮いている。
という特徴があり、単体としてはホルード攻略に最適なポケモンとなります。
「胃液」をヒヤッキーが使うことで、上記の役割を分担させることも考えましたが、水ポケモンは有用な特性を持つポケモンが多くいるため、「胃液」のためだけにヒヤッキーで1枠を使うのはナンセンスと考えます。したがって、シビルドンに2足の草鞋を入って頑張ってもらう事にします。
次回は残りのポケモンの検討と、個別解説を行います。
-つづく-